1300年の歴史を持つ修験道大峰山は役の行者尊によって開かれその麓にある後鬼の里が、洞川。 昔から大峰山詣行者の宿坊(宿場町)として栄え、今に至ります。
この辺境の地、洞川では昔から保存食として又、端午の節句の祝いにと「朴の葉寿し」というのがありました。 塩鯖を酢飯の上にのせ香り豊かな朴の葉で包み押しをし、朴の葉の香りとなじむ頃、食します。
そもそも朴の葉には(柿の葉同様)殺菌作用があり、中身が腐敗し難しいことを先人は長い経験から知っていました。
当店では柿の葉を使い(朴の葉は季節限定)、大峰山名水ゴロゴロ水、 甘みと旨みを引き立てる上質のシャリにこだわり抜いた金華鯖で一つ一つ心をこめて包んでおります。 是非、郷土の味をご賞味くださいませ。
柳豊では、5月下旬から6月末まで洞川では昔ながらの朴の葉をつかいます。7月から旬の柿の葉は、奈良県吉野産の柿の葉を仕入れております。仕入れた葉を丁寧に一枚一枚ふき、形をととのえてお寿しに使います。
柳豊では宮城県の金華鯖を塩漬けにし、塩漬けにした鯖を酢飯の上に直接のせます。鯖の塩味と酢飯の甘みが柿の葉で包むことによって丁度いい塩梅になります。
整えた柿の葉(5月末~6月末は朴の葉)と鯖を酢飯に合わせ、昔ながらの方法で、一つ一つ手包みで包んでいます。手包みならではの風味をお楽しみ下さいませ。